2011年5月1日日曜日

ステージに

上がる階段で躓いた時、その内の一人と目が合った。
君は其処に先週の自分を見なかった?

土屋 雄民 / ガギグゲキッコ

760 yen

ikki comix (小学館)

288 pages







理想と現実の乖離。その隔たりは遠いのか、近いけど深いのか。
ところで理想はどこにあるんだ。後ろか前か、はたまた左右か。

仕事は無いが、理想は有る。口に出せと言われると困るけれど。
そんな主人公の前に、理想が現れた。こいつは手ごわい。

何が手ごわいって、そいつは全部持っていた。
自分の持って無いもの全部持っていた。

だけれど同じ姿じゃないか。なぜ私はダメで、お前はステキなんだ。
同じ姿でなぜこうも違う?この野郎。泣いちゃうぞ、馬鹿野郎。

ロックな漫画です。とりあえずギターが弾ける様になりたい。
その願望。「似合うじゃん」の一言がきっかけだけれども。

もやっとした日常に現れた理想的なもう一人の自分。
嫉妬と憧れが同居する。女らしくて男にもモテる。

ちょっと待て。理想。アレに成りたいのか。違う。ギターが弾きたいんだよ。
認めてくれたから、認めてやりたいんだよ。自分でギターが弾ける様になった自分を。

理想に成れる成れないは関係ない。やりたい事が出来るようになりたいんだ。
泣いたって、笑えなくたって、喧嘩したって、やりたい事をやるんだ!

ロックな漫画です。姿勢がロック。ギターじゃなくても良いじゃない。
やりたい事をやりましょう。そう言ってくれてます。



やっぱり嬉しいよね。どんどん絵が上手になってくね。
身内びいきと言われましたら、返す言葉は御座いませんが。

こちらで第一話が試読できます。是非。



最近、夜にipodで音楽を聴きながら走っています。


リピートで聴きながら走ると良いです。
すごい走れます。なぜか走れます。頑張ります。よろしくお願いします。